南アルプス 赤石沢 平成23年8月5日〜8日 丹波山岳会 メンバー=中辻・須藤・方山 
8月5日8時出発
  畑薙ダム始発のバスに乗り込むが満員のため運転手に頼まれたゴンチャンが立ち乗りに。
  約1時間で赤石沢入渓点に到着、早速装備を固めて出発。取水堰堤までは東日本大震災に伴う電力不足のためかそのほとんどの水流が用いられているようで水量が少ない。
  イワナ淵、ニエ淵など泳いで通過、午後1時ごろ取水堰堤に到着、堰堤から上流はこの夏の不安定な天候と赤石沢本来の姿とあって水量が多く渡渉点を慎重に選ばなければならない。
  午後2時北沢出合いに到着、右岸にビバーグ地を見つけ早速ツェルトとタープを張る。流木や渓流魚も豊富で極上の一夜となる。
8月6日午前6時30分出発
  門ノ滝は右岸の草付きを超えてからやや降って側壁に取り付く。滝落口左岸で一旦中間ビレー点を設け抜ける。洞窟ノ滝は例の垂直穴抜け方法で残置を使って  短時間で抜けるがあの
 穴の大きさが小さく、大柄な者には極めて窮屈であった。
  ゴルジュの高巻や、淵、釜、チョックストーン滝など多数のパズルを解いて午後3時30分に奥赤石沢出合いに到着。快適なビバーグ地で焚火を囲んでいると途中から大雨と雷の襲来に会い
 午後7時前からツェルトに閉じ込められる。
8月7日午前7時出発
  大滝を難なく通過し、青空の広がった源流をしばらく登り午前11時30分に百闢エ山の家に到着、しばらく休憩し赤石岳目指して登山道を進む。高山植物と入道雲と遠雷の歓迎を受けて
 午後2時に赤石岳避難小屋に到着。中は避難者で満員、外は激しい雷雨、本日の予定である赤石小屋をあきらめ、逞しく酔っ払った山男管理人の世話になる。スイカや生ハムなどの
 あてが無料で振る舞われアットホームを通り越して名物ハーモニカ演奏も始まり旧知の友達のように雑談が進む。
  午後5時ごろ何度か外に出て赤石岳頂上にたたずみ風景を味わう。何回も訪れたことがる頂上だが雪稜や沢などその辿ってきた環境によりずいぶんと感じる味が違う。
8月8日午前5時出発
  頂上からほんのちょっぴりの日の出と富士山を拝み高低差2000m、標準時間5時間45分を高山植物の神々しさに見守られながら3時間少々で駆け下りた。
  4日間フル活動の赤石沢、疲れ切った体に何か不思議な心地よさ感じた。 
   
 水量が多いと難儀しそうなイワナ淵 大岩帯を進む 
   
ニエ淵上流のチョックストーン滝は左岸のハーケンを活用する  門の滝は右岸のカンテ状の側壁を登る 
   
 門の滝右岸上部から見た渓の風景 洞窟の滝は大岩の隙間から入り垂直の穴を抜ける 
   
 大ガランの通過  大ガランの斜面にへばりついて見事な株を守っているジャパンナデシコ系の頑張り屋さん
   
 大ゴルジュ帯を抜け一息つける 沢の名前になった ラジオラリアの赤石
   
吸い込まれそうな大淵の通過(右岸の残置を使って抜ける)  赤石沢源流 
   
百阨スを後にする  赤石避難小屋とチングルマ 
   
 幻想的な赤石岳頂上直下  朝露に濡れるミネウスユキソウ
   
タカネシオガマとタカネツメクサ  高尚なガーデニング
   
 チシマギキョウと赤石岳 赤石小屋から見上げる赤石岳本峰 
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