大山北壁 別山中央稜 平成24年3月10日 丹波山岳会 メンバー=ゴンチャン・スッチー(神戸岳士会) 
 平成24年は気象庁の予測を上回る豪雪となり大山も観測史上最高の積雪となった。
 午前7時30分に大山寺を出発。9時に別山中央稜取り付きに到着。本日の問題は吹きつける強風と目を開けていられないほどのアラレ攻撃に加え、我々の先を行く古い装備で固めたベテラン組
のやや不安定な行動。取り付きまでに何回か「ラクー」の発信元か。
 別山中央稜は技術的には問題はないが、この強風が別山稜線で吹かれたらたまったもんでないと不安がよぎった。
 アラレ強風攻撃の左に微かに見える「まぼろしのカンテ」が不気味にダルマおとし風岩魂の容貌で我々を睨んでいた。
 プロテクションはほとんど取らず別山頂上に到着。ナイフリッジをこなし稜線を見上げると10秒ほどの晴れ間が出て我々がかなりカッコいい現場にいることを認識。
 後は雪稜を登って行者沢を降りおしまい。
 
   
 2ピッチ目の状況、ガスがかかって何も見えない 3ピッチ目のフォロー(強風で声がまったく聞こえない9 
   
写真ポーズ  こんなにしっかりしたプロテクションもあります。 
   
 核心下部 別山頂上直下 
   
 別山のナイフリッジ 別山頂上からのロワ―ダウン後のビレーポイントにて 
   
 稜線に抜ける一瞬 大山寺門の積雪 
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