剣岳 本峰南壁A-2 平成24年8月18日〜19日 丹波山岳会 メンバー=イッポ・イクちゃん・アベちゃん・スッチ-・ゴンちゃん
 18日午後2時、室堂の喧騒を抜け出した別山乗越、剣岳がドカッと現れる。
 剣山荘までの35分は、高山植物と雪渓と剣岳が従える岩峰が我々を歓迎してくれているような素晴らしい天候に恵まれる。
 剣山荘では、混沌とした山小屋生活を予想し覚悟していたが、これがまるっきり正反対、新築のような個室と、シャワー、水洗トイレに
きれいな食堂、気の利くスタッフの応対、しばらく山小屋のお世話にならなかった内にこんなにも変化があったとは驚き。
 19日午前3時50分、剣山荘を出発。前剣を越え、平蔵谷に5時50分に到着、雪渓は、フィックスロープを張って安全を確保し降る。
 7時前、A-2に取りつく。1ピッチ目は50m一杯に伸ばし、2ピッチ目も40mほど延ばすと傾斜が緩くなる。残置のハーケンは補助程度で
カムをメインとして支点を取る。思った以上に傾斜が緩い壁で、3ピッチ目からはボディービレイでスピードアップする。
 午前10時頃登山者で混雑する頂上に到着。頂上からは熊ノ岩のテントや長次郎谷を登っているアルピニストが伺える。
 下山は混雑するカニの横バイなど見どころの多い登山道を複雑な思いで剣山荘まで下る。
 都合二日間での本峰クライミングを含めた強行スケージュールであったが、それぞれに剣岳への新たな思いをしたためたことと思う。
   
                       剣山荘に向かう登山道にて 
   
 箱庭的チングルマの群生と剣岳  平蔵谷雪渓
   
 2ピッチ目から見下ろす平蔵谷  3ピッチ目の岩稜
   
 終了点にて  下山中の渋滞
 戻る  topに戻る