大山・甲川 丹波山岳会 平成20年8月8日 メンバー=小滝・婦木・直田・須藤・方山
 鶯橋入渓7:00→下ノ廊下終了10:30→中ノ廊下終了12:30→上ノ廊下終了14:50→
 林道到着16:00→チャリで鶯橋へ

 
 
7:30分頃、ショルダーで最初の滝を超え、次に現れる滝の右岸トラバースで「ザッブン!」「オーイ○○タ大丈夫か?」で始まった今回の沢登り。これでは先が思いやられるなーと意気消沈。それにプラスして、ここんところクライミングの練習している者無し。
  ましてや、透明で「けなげ」に流れている甲川をよく見ると平水以上と思われるサインが至る所に出ている。本日の水線通しの完全遡行は夢のまた夢か?

 下ノ廊下の天王滝からは豪快に水流が落下、次のゴルジュの右岸からも普段は見られない水流が見られる。ゴルジュはスッチーが泳いで偵察に行く、新設のリングボルトがあり簡単に突破できそうとのことであるが行ってみるとなんとも役に立たない位置にリングボルトが鎮座している。ここはショルダーとロックハンマーにロープを結び上流に投げて岩にロックさせ突破する。
  水流が多くこの後4名の引揚に難儀する。
  核心部の斜瀑では水流に足をとられ何人かドボン!。アブミやなんやらあるものすべてを動員して突破。突破後は、日の当たるゴーロで1時間ほどの長ーい昼休みと余裕シャクシャク。

 中ノ廊下は広がりがあり特に問題無しに通過。中ほどの滝ではエメラルドグリーンに原生林が微妙に重なり見事な景色を楽しませてくれる。

 中ノ廊下を超えしばらく進むといよいよ本日の核心部「上ノ廊下」に突入。
  最初のゴルジュは砂で埋まりあっけなく通過。核心最初の螺旋状の滝はアブミトラバースではなく、いつもの泳ぎで突破。水流が強く右岸から左岸に回り込むときは、爪先がスラブに微妙に引っかかりギリギリのところで抜け出られた。次の滝はいつものように泳いで左の残置に右手でつかまりながら左手でアブミを取り出しルートをつなぐが最近の変化で落ち口に大きな石が乗っかりクライミング能力が高ければアブみなしてかなり低い位置から突破できるようになっている。

 ゴルジュ最後の滝は左岸をトラバース。この頃には「ゴロゴロ・ピッカ!」と大山がお怒り状態。
  こんなところで増水されればイチコロと早足で抜ける。
  帰りは、いつもよく分からない急登の尾根を薮を交えて約一時間で林道に到着。この頃はまるでシャワーのように天からの贈り物がやってきた。
 今日はこのメンバーでは完全遡行は怪しいと思っていたが、意に反してルートがやや易しくなっているのと、皆さんが予想以上に頑張ってくれ怪我も無く無事遡行することが出来た。あの甲川と言われるところを、始めての者があっさりと完全遡行できたことが本当は一番嬉しかった。
 ジャイアンなんかルート中寒いなんて一度も言っていないのは凄いと思うが、そのことについていろんな見解が出たのも面白かった。
標高700m地点の林道にて出発準備
ショルダーで第一関門突破。この後「ドボン!」
天王滝とゴルジュ・ スッチーが偵察に向かうところ ゴルジュを抜け後続を引っ張り上げるところ
水量が多いため、ジャイアンが力一杯引き揚げております ゴルジュ全景              中ノ廊下の美しさ
下ノ廊下核心部の斜瀑にて(スリングがボロボロなのでスリルがあります) 中ノ廊下の美しい滝・エメラルドグリーンと周囲の調和が素晴らしい
いよいよ上ノ廊下へ 入り口で一服しています。 以前はもっと淵が深く泳ぎを強いられた第一の難所、でも今はこのとおり
エー、絵に描いたような空中庭園がございましたので一服しております 上ノ廊下核心第一難関の螺旋状の滝を泳いでから左岸を登る(平水なら結構簡単)
セカンドの状況(左の流れをトップが横切るのが力の見せ所) 上から見た核心部全景(残置類をそろそろ更新する必要がありますが意見の分かれるところ)
上ノ廊下核心部(左の流れの落ち口付近にステップを求めると簡単に登れます) エー・これは螺旋状滝のサラシ場でもがくチョクです
核心部を上から見たところです。(ここも残置を更新しなければと思いますが意見の分かれるところです) 帰りの林道は豪快なシャワーで見送っていただきました。ありがとうございました大山
戻る       TOPに戻る