北アルプス金木戸川 打込み谷 丹波山岳会 平成21年8月28日〜30日 メンバー=方山・須藤・青谷
 28日朝、7時ちょうどに新穂高温泉無料駐車駐車場から予約しておいた「宝タクシー」にて双六ダムの少々先のゲートまで乗せてもらう。料金は8,100円。
 8時過ぎに林道をトコトコと歩き始める。本日は工事の車が何台か通るので、アオヤンがお願いするとすんなりOK.。広川原に9時半ごろ到着。15分ほど歩くと
小倉谷出合に到着。水量は少なめでコバルトブルーの瀬がキラキラ光っている。 
 小倉谷出合から右岸を約50m登るとトロッコの廃軌道が横切る。軌道を約1時間歩くと傾いた吊橋に着く。本流に降りて渡渉後、吊橋の左岸詰から踏み後と
思われるトレースにしたがって左岸を約150m登るがどうも巻き道でないと判断、戻って吊橋のやや上流に降りれそうな壁を懸垂し水流に戻る。
本流を30分ほど遡行すると打込み谷出合いに到着。
 仙ノ淵までは、大小の岩で構成されたコバルトブルーワールドを鼻歌交じりで遡行する。仙ノ淵最初の15m滝は左岸の落ち込み手前のトラバースがやや
いやらしい他は特に問題なく通過。午後3時半ごろ、大釜15m滝を巻いて20分ほど歩いたところに2畳ほどの砂地を発見、流木も豊富なのでビバークとする。
 天気予報によると明朝は前線が通過し雷雨となるらしい。昨年の上ノ廊下「濁流テント浸水気付かずシュラフベトベト事件」の反省から3人で注意深く就寝する
よう再確認する。ファイヤーワールドに浸りながら穏やかな流れに身を任せて眠り込む。
 翌朝起きると雨模様、特に午前6時には頭にシャンプーをつけると簡単にすすげるほどの降雨。水流を見ると徐々に増えていることがよく分かる。ゴルジュ
を越えているとはいえここは一刻も早く出発することにする。
 ナメや小さな淵を何回も越え、午前10時に抜戸岳と笠ケ岳方面を分ける二俣に到着。天気が思わしくないので、右に進み標高約2200m付近でビバークとする。
 まだ正午になっていないので暇を持て余し、黒部五郎方面に沸き立つ雲を観賞しながら過ごすが、ブユが多くて難儀し、ツエルト内に避難していることが多かった。
 30日午前6時起床、天気は回復気味。素晴らしいナメや高山植物が咲き乱れる草付を進み、最後のガレ場の詰に少々手こずりながら午前10時30分ごろ登山道
に飛び出た。
 長く感じる笠新道を約2時間かけて林道まで下山。小休止してさらに新穂高温泉まで約1時間歩いて、午後2時ごろ無料駐車場に到着した。 2年前の小倉谷と
比べると滝の数が少なくやや物足りないが、笠ケ岳西面特有の素晴らしい清流はいつ行っても心が癒される。
小倉谷出会いの瀬 吊橋付近の本流の渡渉(穏やかで気持ちがいい)
傾いた吊橋(左岸から撮影) 標高1500m付近の状況(平凡な綺麗さが続く)
仙ノ淵15m滝の状況。(右の骨みたいな流木下から登る) 15m滝、ここをクライムダウンして乗り越す
15m滝の落ち口の状況 10mナメ滝の状況
ゴルジュを抜けた快適ビバーグ地にて ファイアーワールド打込みの状況。
35mナメ滝の状況 源流部の美しいナメ滝
都合により写真は少々前後しますがゴルジュ上の流木墓場 琥珀のような打込み谷のナメの岩床
奥の二俣のにて。 標高2200m付近の桃源郷にて
源流部のナメの連続の状況 ここも笠ケ岳らしい風景
ミヤマアケボノソウと源流の清流 ミヤマオダマキなどのお花畑と源頭のガレ場
播隆平にて 杓子平らと写真家アオヤン
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